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【inv01】『後ろ足のジョニー』
〜その2〜
(2009/12/14)
「……」
 薄暗い町を歩く先輩捜査官の後ろを少女は寡黙のままに往く。
 ユニア・ネス。先の人事で捜査官に抜擢された彼女は今回の任務が初となる。だがまさか初の任務が海外どころか別の世界だなんて思いもしなかった。
 というのも『異世界』なんて単語はシネマかゲームの中の存在だ。捜査官になるまで彼女はそう信じていた。
 だがこうして歩く町並みは、自分の知る世界のどこにも無い。ましてや牛頭人や妖精が普通に街角で談話をするような光景に何度自身の正気を疑ったことか。
 彼女の世界ではサイバーテクノロジーやバイオテクノロジーが普遍的な地球世界に比べて発達しており、ロックバンドの歌手がメイクではない悪魔の青白い皮膚を有したり、動物の一部を体に移植するような奇特な連中も居ないわけではない。
 しかしそれは極一部の、むしろアングラ的な行為だ。たかが皮膚の色の違いだけで戦争をした歴史を持つ世界では人間は人間の姿である事が望ましいという社会通念が存在している。間違ってもこんな都市が存在するとは考えられなかった。
 彷徨う視線を大きな背中に向ける。
 先輩捜査官にして捜査局第七課のエース。ジェニック・ロードライ捜査官。数ヶ月前にある事件で殉職した彼のパートナーの代わりとして自分は捜査官に選ばれた。
 『ホロウハウンド』という二つ名を持ち、武力制圧という点に措いては局内随一とも言われる。特に対テロ作戦では彼が出向かない事は無いとまで言われている男が目の前に居る。
 ────そこに小さな疑問がある。
 今回のホシ、ジョニー・ダレダは小火器や麻薬くらいしか扱わない小物の運び屋だ。こんなのは地域のポリスが相手にするべきで、とても特別広域捜査官の仕事とは思えない。ましてや彼が投入されているのは不自然だ。当初は新任の自分が居るから他の局員が対応すべき任務に就いたのかとも考えたのだけど……
 例えば着手した時からジョニーがこの異世界に逃げ込んでいたとしたら、確かにそれは捜査範囲の縛りを受けない当局の仕事になるだろう。
 けれどもジョニーは『逃亡の末にこの世界に逃げ込んだ』。これでは辻褄が合わない。
 それにあの妙な探偵に話していた小箱の存在も自分は聞いていなかった。ターゲットの捕縛または殺害が任務のはずである。
 そして捜査とは言いつつも、この三日間ふらりふらりと街中を歩き回っているだけで、ターゲットの足取りはまるで掴めていないという事実が焦りを生んでいた。
 悪人の悪夢たる特別広域捜査官がこんな体たらくで良いのだろうか?
 何もかもを受け入れられず、けれども自身が新人であると言う枷が今までずっと問いを発する事を躊躇わせていた。

 ────このままで良いのだろうか?

 不安が胸の中を掻き乱す。不安は疑念となり、それを打ち消そうとして否定するための言葉を捜し、惑う。
「そろそろメシ時だな。どこかに寄るか」
 その言葉に頭の中のスイッチがかちりと入る。
「あ、あの、ジェニック先輩」
「何だ?」
 この道に進んでいなければ本当にシネマの中で特別広域捜査官役として勇名を馳せていたかもしれない凛々しい顔立ちをこちらに向ける。
「……ただ探すのであれば手分けして探しても良いでしょうか?」
 思い切って発した言葉に対する洗礼は不満というか、「はぁ? コイツ何言ってるんだ?」的な心臓が締め付けられるような物だった。
「……おい、新人。研修は受けたんだよな?」
 研修とは新任研修のことだろう。軍隊並みとも言われるそれはトラウマに近い形で身に刻まれている。きりきりと響く胸の痛みにはそれを起因にしたものも当然ある。
「特別広域捜査官はツーマンセルを基本とする……でしょうか」
「分ってんなら、どういう積もりだ?」
「……基本、ですよね?」
 返せば応用、場合によってはそれを遵守する必要は無いはずだ。
 ジェニック捜査官はしばらくの沈黙のあと、肩を竦め
「勝手にしろ。定時報告だけは忘れずにな」
 そうとだけ言ってさっさと立ち去ってしまった。
「……」
 胸の奥がうずくまりたくなるほど痛い。やってしまったのではないかという疑念が凄い勢いで自分を叱責する。
 けれども彼の姿は通りの角に消えてしまい、少女は一人路地に立ち尽くす。
 やってしまったものは取り返しがつかない。あとは結果を出すしかない。
 震える手足に喝を入れて、彼女は為すべき事を始める。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 ケイオスタウンの歓楽街は敬虔な聖職者なら卒倒しそうなほどに闇が濃い。
 なにしろ彼らを縛る法は存在しないのだ。あらゆる悪徳が当然のように道端に転がっている。
 それでもロウタウンの奥に住む者との折り合いや、「やりすぎて退かれる」事を考慮してその度合いはニュートラルロードから離れれば離れるほど深く、濃くなっていくように形作られている。
 中ほどまでの区画ならばカタギでも存分に楽しめるだろう。だがそこから先は魔境と化す。あらゆる世界から流れてくる非合法な物が並び、ふとした拍子にその深い闇に飲み込まれ消えていく。そこはとある世界の大悪魔が頂点となり管理する特区。PBからの警告を受けてなお踏み入る者に一切の加護は無い。
「……」
 ケイオスタウンで人が一杯居る所。
 そういう発想でこの歓楽街へやってきたノアノは半ば呆然と立ち尽くしていた。
 満ちるアルコールと香水、えも知れぬ香木の香りに眩暈がしそうになる。魔女の修練を受けたためか薬品関係にはやや耐性があるものの、これは一線を画した世界だ。
 ふと視線を転じれば、ほとんど裸の女性が通り過ぎる。背中の蝙蝠の翼や山羊に似た角から悪魔族────サキュバスだろうことは想像に易い。
 このような場所でありながら、ノアノに対し「お子様が来る所ではない」とは誰も言わない。何しろ見た目は子供、実は数千歳なんてのはこのクロスロードではありえない話ではない。
 もっとも、きょろきょろしている今のノアノを見れば、「お子様」と鼻で笑う連中も二、三は居る事だろう。
「と、とりあえず情報収集だよね」
 自分を奮い立たせるように呟いてきょろりと周囲を見渡す。とりあえず目に付いた酒場に入ってみるといろんな匂いが交じり合った空気が出迎える。
 ショットバーだろうか。立ち飲みをする数人の客は彼女の来店に見向きもせず、手の中の酒か隣の友人に視線を合わせている。たまにタバコかはたまたもう少しヤバイものか。そういうのに火を灯すライターがぽっと点った。
「聞きたい事があるんですけど」
 給仕をするメイド(にしてはやたら露出が高い)に思い切って声を掛けてみると「あら、お嬢ちゃんなぁに?」と優しいのか淫猥なのか、混ざったような笑みを浮かべてしゃがみこむ。おかげで胸が零れそうだ。あと、多分後ろからはいろいろ見えてると思う。
「この人を見なかった?」
「人探し? ……んー」
 頬に指を当てて考え込む仕草はわざとらしく、しかも写真よりも明らかにノアノを値踏みしている。
「ウチは景気付けで飲んで帰っていく人が多いから……あ、でもどこかで……うーん」
 思わせぶりなことを言いつつ、その視線は猛禽類のそれである。
「そういえばお嬢ちゃんはウィッチ?」
「え? うん、そうだけど?」
「じゃあ、思い出すいい方法があるんだけど……」
 ノアノは悟る。うん、このままここに居るとすっごくマズい気がする。
「用事を思い出したから帰るね?」
「あら、残念。思い出しそうなのに」
 多少からかうような響きを感じつつも、未だ頭の中のアラームは鳴りっ放しだ。
 ともあれこの場から逃げ出したノアノはくじけずに暫く辺りを歩き回った結果、それらしい男がたまに訪れることだけはなんとかゲットした。
 不思議なことに一日2度現れる事もあり、だから覚えていたんだそうだ。
「やっこさんよっぽど飲んで頭がおかしくなったのか、さっきまでの話を覚えてないときがあってな」と一緒に酒を飲んだ事のあるというウェアウルフの男が愉快そうに喋っていた。
 前に聞いた話といい、何か引っかかる。
 ノアノは小首を傾げつつも更ける夜と共に狂乱の度合いが増す歓楽街から撤収したのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「ふぅ」
 吐息が白く視界を染めた。
 冬に当たるこの時期、じっとしているとじんと冷気が体に染み込んで来る。
 アイシャはコートを抱き込むようにして曇天の空を見上げた。こうも寒いと雪の1つも降ってきそうだ。
 彼女が居るのは先日ジョニーを見失った路地だ。この辺りの宿に潜伏しているのではないか。その予想の元にこうして張り込みをしている。
 生憎宿屋への聞き込みは空振りだった。「あんたが客だとして、その客の情報をべらべら喋る店主をどう思うかい?」と返されたのも1件や2件ではない。
 人間種に限定すればこの界隈を歩く者の人相は比較的悪い。ニヤニヤと笑いながら声を掛けてきたやつも1人や2人ではない。しつこいのは張り倒してやったけど。
 壁に背を預け、視線を彷徨わせながら先日の奇怪な光景を思い出す。
 あの男に気付かれた様子は無かった。だが隠れる場所も特に無い道で撒かれてしまったのは腑に落ちない。
 普通に考えればその道にあるの店がねぐらだろうけど、そうと断定できる場所は無かった。
 あとは出てきたところを捕縛するしかない。そう考えてかれこれ二時間、こうして待っている。
 たかだか二時間だがヒントの少なすぎる謎が苛立ちのを加速させていた。
「……っ?」
 冷静じゃない。そう思って今日はやめようかとも考えた瞬間。通路の向こうからポケットに手を突っ込んでぶらぶらと歩く男を見咎める。
 間違いない。ジョニーだ。
 首を竦め、詰まらなそうに歩いてくる。
 謎は本人から聞き出せば良い。ゆっくりと壁から背を離し、気づかれない程度に寒さで悴んだ四肢をほぐす。
 ───────と、不意にジョニーが足を留める。それからきょろきょろと周囲を見て、くるりとこちらに背を向ける。
「なっ!?」
 気付いた風では無いが、明らかにこちらから逃げている。それに気付いてアイシャが慌てて路地から飛び出すと気付いたジョニーが速度を上げた。
「待てっ!」
 攻撃魔法の1つでも放とうかという考えが脳裏を掠めるが少し距離がありすぎるし、ここは街中だ。不幸な通行人に当たってしまえばこちらが賞金を掛けられる身にもなりかねない。
「っ!」
 仕方なく距離を詰めるべく走る。あちらも随分と早いがじりじりと差は縮まっているのが分る。そう感じた瞬間、ジョニーは右手の路地に曲がる。すかさず追いかけると更に奥の道を右に曲がるジョニーの姿。
「ん……?」
 違和感を覚える。奥の道よりも手前、すぐ左手に道があるのにどうしてこっちに行かなかったのだろう?
 いや、今は追いかけることだけを考えて先へ。長い直線をジョニーは一目散に駆け抜けていく。
 幸いと言うべきか、人通りの少ない道だ。一気に加速しながら攻撃のタイミングを計る。その瞬間、ジョニーがはっとしたように右を見て、飛び込むように身を躍らせる。いくら撒こうとしているからとあれでは転ぶだろう。アイシャにとっては追跡相手の間抜けな行動は幸いだが────
「……は?」
 同じく右に曲がろうとしてつんのめる。
 そこにはポリバケツがけり倒され、中のゴミが散乱するという光景があった。
 ちょうど家と家の間。だがそれは通路でなかった。
「……どういうこと?」
 端的に言えば「少し窪んだだけの場所」だ。ポリバケツを見て分るとおりゴミの一時置き場だとは推測できる。その先は家の壁。直ぐ左手にその家の引き戸があるが……
「これじゃ開かないわよね」
 激しく倒された2つのポリバケツが横に転がり、扉を開けるのを邪魔している。しかも扉は鉄製で、開け閉めすれば音の1つも聞こえてくるだろう。
「……」
 それでも一番ありえるのはこの家に逃げ込むという方法だ。アイシャはその家の表側に回る。どうやら飯店を経営しているらしい。暖簾を潜って覗くと「いらっしゃい」とオヤジが彼女に声をかける。
「すみません、表のゴミが散らかってますよ?」
「はぁ?」
 店のオヤジは怪訝そうな顔をしてカウンターから出てくるとアイシャの横を抜けて先ほどの場所へ向かう。
「うわ、なんて事をしやがんだ」
 ぶちまけられたゴミを見てアイシャを睨むが「いえ、何か走ってる人が居て、そこに飛び込んだんです」と中途半端に事実を述べてみる。
「そこに扉があるのでもしかしたらとは思いましたが……」
「ああ? そりゃあ無理だよ」
 オヤジは剥げ頭をぺんと叩いて扉に近付くと無造作に開けようとし、ゴミ箱が邪魔だとしかめっ面をする。「片付けねーとなぁ」とぼやきながらポリバケツを立てると改めて鉄扉を引いた。
 ぎぃぃと甲高い音。そしてその向こうには
「見ての通り、妖精一匹通れやしないさ」
 大量のダンボールが積みあがっていた。
「アルバイトのアホが仕入れ伝票書き間違えてな。たまねぎだったのが幸いだが」
 はぁと深々と溜息を付いて扉を閉めなおすと肩を1つ竦め
「まぁ、そういうわけだ。どうだい嬢ちゃん。不幸なオヤジの損失補てんに少々役立ってはくれんかね?」
 ここまでしてもらって嫌とも言えない。
 別に拘る事も無い。アイシャは今日の昼飯をここで食べて行く事にしたのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 ピンクの物体が颯爽と町を駆け抜ける。
 いや、まぁイベリーですけどね。
 とりあえずアドウィックの所に行き、ついでにジョニーの匂いが分るものはないかと尋ねたところ、留守を任されたメイドさんからは「ない」との残念な回答を貰ったばかりであった。
 だが、初志貫徹。匂いで追跡だ!
 彼はそう考えて街中をひた走っていた。豚の嗅覚はかなり鋭い。犬並みともそれ以上とも言われるのだから大層なものである。
 ただ、残念な事に目的となる匂いがどれか断定できないため、彼は直感に頼らざるを得なかった。
 あっちへふらふら。こっちへ猛ダッシュ。
 そうしているうちに気がつけば日も暮れ始めた時、ふとその鼻に覚えのある匂いが過ぎった。
 勢いに任せて走り回ったため、疲れきってまともに働かない脳が安易にそれを追いかけ始める。
 近い。ゴールは近い!?
 もう何を追っかけていたのかも定かでは無くなりつつ、ピンクの子豚は突っ走る。
 角を曲がったところで─────
「きゃぁっ!?」
 何かにぶつかった。
 流石はイベリー。ぽんと跳ね返されつつも見事に着地を決めると、自分がぶつかった相手を見上げた。
「一体……何?」
 どうやら膝に激突してしまったのか、膝かっくんした形になって思いっきり腰を打ち付けた少女がやや涙目で周囲をうかがっている。
「……豚?」
 そうして見つけたピンクの子豚に恨めしそうな顔をする。一方のイベリーは彼女が追跡してきた匂いの元だと警戒する。
 ……おや? 確かジョニーとは男では無かったか?
 あの探偵事務所に残っている匂いを辿ってきたのだがと疑問に思っていると細っこい手が伸びてきた。
「貴方、誰かのペット? 危ないじゃない」
 咎めるような声にイベリーは考えを中断し、とりあえずぶつかったのだから「済まない」と謝罪の言葉を述べる。
「……ぶ、豚が喋った……?」
 この三日間で散々異形の種族を見た彼女だが、流石にまんま子豚が喋るというのは理解の外だったらしい。
「何かおかしな事でも?」
「え、あ……」
 流石におかしいとも言えず言葉に詰まる少女を不思議そうに見上げ、それから自分の仕事を思い出す。
「お前がジャニさんか?」
「……え?」
 頭の整理をしている途中で妙な問いをされ、少女は目をぱちくりとして赤いマフラーを巻く豚を見る。
「ジャニさんって?」
「この男だ」
 もぞもぞと器用にマフラーの中から預かった写真を出す。そこに写っているのは
「ジャニって……この写真はジョニー・ダレダ……?」
「いかにも。お前がそうだな?」
 可愛らしい容姿に似合わぬきりっとした言葉に、夢でも見てるのではないかと不安になる。
 とりあえず
「違います!」
 いくら豚からだって異性に間違われるのは心外だと僅かに声を荒げた。写真まで掲げてそれは無いと思う。
「そもそも……豚さんがどうしてジョニー・ダレダを探しているの?」
「豚さんではない。私はイベリーだ。
 アドウィックという男からの依頼だ。事務所の匂いを追ってきた」
 軽い頭痛を覚えつつ少女───ユニア・ネスは頭の中を再整理する。あの探偵、あれだけ大口叩いて人任せってどういうこと?
「ジョニー・ダレダはあの探偵事務所に立ち寄ってはいないと思うけど?」
「何……?!」
 意外な事実を突きつけられイベリーはカッと目を見開く。
「匂いって心外だけど……私はその事務所に寄ったから」
「ではお前がジョニー……」
「ツッコミ疲れるからやめてね?」
 とりあえず黙るイベリー。ちょっと目がマジだった。
「で、ジャニさんとは知り合いなのか?」
「捜査対象だけど直接の面識は無いわ」
「匂いが分るものを持っていないか?」
「……指紋データやニューロデータのパターンとかはあるけど、匂いのサンプルなんて無いわよ……」
 豚と会話するなんてシニアスクール、それも低学年の時に読んだ童話の世界の話だと眩暈を覚えつつ、気合を入れなおす。
「それに匂いは無いのか?」
「……無いわね」
 この豚の出身世界がどんなものか想像も付かない。豚だけの世界なんてあるんだろうか?
 どこか牧歌的な光景に逃避しつつもユニアは状況を整理する。
「あの探偵は他にも人を雇っているの?」
「そう聞いている。お前もそうなのか?」
「私は……」
 依頼人の側になるのだろうか? いや、そもそも依頼するのがおかしいのだ。捜査する事が自分達の仕事なのだから。
「……ある意味そうかもしれないわ」
「そうか。では悪いやつを早く捕まえよう」
 ある意味純粋な言葉に少女は思わず苦笑を漏らし「そうね」と頷く。
「私はユニアよ。ユニア・ネス」
 そう言いながら慣れない手つきで特別広域捜査官の印章を見せる。
「ミスタ・イベリー。情報交換をしてくれないかしら?」
 一つ迷いを吹っ切ったようにユニアは笑顔を作るのだった。

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さて、今回は参加者の皆さんのパートを少し長めに描いてみました。
こんな感じでいいのかなー?とちょい不安。つか、イベリー面白くしすぎた。
今回の進展具合は全体を10として1か2くらいかな。結構なヒントや足がかりは出ているもののまだ核心には至らない、そんな感じでしょうか。
次でチェックをかけることは可能ですが、チェックをかけない状態でチェックメイトをするのはまず不可能だと考えています。
理由はアイシャがジョニーを逃がしてしまった事が裏付けているかと。

さてさて、それでは皆さんの次のリアクションお待ちしております。

PS.ユニアって沈黙系キャラにするつもりだったのに。なんか可愛くなってしまった(=ω=)
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