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【inv03】『薄氷の表裏』
〜追加報告〜
(2010/3/24)
 世界コード00054983、『月映えの塔』並びに『双魂の巫女』の伝承について。

 端的に称せば、本件は『魔王』に分類される者を討つためのマニュアルである。

 該当世界の破壊者───『魔王』は人として転生を行い、時間を措いて覚醒に至り世界を破壊する。
 これに効率よく対応するため、転生者を王族の中に生まれるように調整する装置が『月映えの塔』であると推測される。
 かくして王族の中に魔王の転生体が生まれるようになったものの、長い年月の果てにその詳細は遺失してしまったと見られる。
 そんな中2つの魂を有して生まれた王女は伝承の断片から『双魂の巫女』と称され、夜の間塔に閉じ込められる事となった。

 これは一般には公表されていない。
 いくら過去の曖昧な伝承とは言え、魔王の復活などという風聞が流れれば国としても神殿としてもその立場を危うくしかねないというのが理由としての大きなところだろう。
 これまで放置していた『月映の塔』も今更厳重に警備して目立つ事を避けている様子である。

 最後に、魔王の復活する条件について。
 1つは十八の年が流れる事。
 これはその世界にある十八の封印に起因しているらしく、現に封印の地ではその効力が順次失われていることが確認されている。
 『月映えの塔』と『双魂』という状態が復活する魔王に如何なる影響を与えるかは不明だが、タイムリミットを以て蘇ることはまず間違いないと思われる。
 もう1つは物理的な死である。
 人間の体は力を取り戻すための揺り篭であるものの、元より強大な力を持つがため十全でなくても脅威である。
 人の身が滅びれば魔王はその姿を取り戻し、再びかの世界に君臨するだろう。

 余談として
 世界コード00054983の科学レベル、魔法レベルは比較的低位である。
 脅威度はフィールドモンスターレベルだと推測される。

           大図書館 司書長 サンドラ・リーブラリー監修

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どうも、総合GM神衣舞です。
今回のこれはセリナさんが大図書館に行ったことにより発生した情報です。
これをどう扱うかについては一切何も申しません。

うひひひ
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