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【inv24】『百鬼夜行の夜に』
『百鬼夜行の夜に』
(2012/10/05)
「おい、お前ら、そんなところで何をやっているんだ?」
 投げかけられたエディの声に路地に潜み、何やら相談を交わしていた連中がはっと振り返る。
「い、いや、俺らは別に」
「警邏係のみなさんが気にするような事は全く」
「全然信用できない言い訳が並んでやがるな」
 後ろに続く雷次が呆れたように呟く。
「いや、マヂですって。俺らの狙い、ヨンの野郎ですから。
 祭りには迷惑かけません」
「ああ、そういう事か。他の奴らに迷惑かけるなよ」
「え?」
 あっさり引き下がったエディを思わず凝視する雷次。
「ヨンって、さっきのヨンさんだよな?
 良いのか?」
「いつもの事だ」
「……ええと、さっきも女ひっかけてるとかそういう話だったんだが、ホントにそんな人なのか?」

「「「「「そんなレベルじゃない!!」」」」」

 路地に居た男たちが血涙を流して唱和した。
「あの男ときたら、次から次に町でも有数の美女やら美少女やらに声をかけてやがるんですよ!」
「しかもヒーローの組織なんか作ってダイアクトー様に立て付いて気を引きやがるし!」
「大図書館じゃ女ばっかりの司書にちゃっかり紛れこんでやがるんだぞ!」
「それどころか森の美女にまで、ああ、壁だ! 壁を寄こせ!!」
 魂吐きだしそうな勢いで怨嗟の声を上げる男ども。流石にここまで来るとドン引きする。
「え、ええと。
 ヨンさんに女とられたとか、そういう人たち?」
 引きながらも問いかけると男たちの動きが固まった。
「……雷次とやら。言ってはならぬ事もあるんだぞ?」
 あーあという表情でつぶやくエディ。
「……え? ええ?」
「ち、畜生ぅぅうううう!!!
 あんな美女に声を掛けるとか、コードレスバンジーよりもありえねえよ!?」
「100%撃沈分かってて突っ込むとかねえだろ普通!?」
「見てるだけで幸せなんだよ分かれよ!」
 もう吐血でもするんじゃなかろうかと言う勢いで食ってかかる男たちに更にドン引きしつつ
「……こいつら、単なるヘタレなんじゃ……」
 うっかり聞こえてしまった数人がガクリと崩れ落ちた。
 限界を超えたらしい。
「お前、結構残酷だな」
「お、俺のせい!?」
 あーあという感じで放たれたエディの言葉を否定したいが、目の前の惨劇から目を離せずに愕然とする。
「え。ええとですね……」
「まぁ、最近妙なのに憑かれてるせいで逆恨みを受ける量が半端ないらしくてな。
 ついでにヨンのやつ、クロスロードでも中位くらいの実力はあるからなぁ」
 無法のクロスロードでは地力が物を言う。しかもある程度の力を持った組織の長でもあるとすれば安易に喧嘩を売るわけにもいかないと言うところか。
「なんなら少し追いかけてみるか?
 なんだかんだであいつの周りで事件が発生する事も多いしな」
「……男追いかけるのは趣味じゃないんだが、興味はあるな。
 しかしどこに行ったか知ってるのか?」
「シュテンのところだろ」
 言われて顔がこわばる。この祭りの主催者にして鬼。しかも鬼の中でも王とされる存在。
「そんなとことも顔見知りなのか?」
「なんだかんだで顔広いんだよな、あいつ」
 恐らく他の者が居ればエディも似たり寄ったりだと突っ込みを入れるのだろうが
「で、こいつらはほっといて良いのか?」
「祭りを邪魔しないやつをとっ捕まえるのは仕事じゃないさ」
 言われて見ればその通りと頷き、祭りの本部であるヘルズゲート方面へと向かうのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「……」
 背中に金属製の樽を背負って歩くKe=iを周囲の者が奇異の視線で見る。
 背負っているのはビールの入った容器で、そこから伸びるホースから出るようになっているのだ。実演すると面白がって人が寄っては来るのだが、そろそろこのやり方の問題に気付き始めていた。
 というのも祭りというのは多くの人でにぎわう。つまり一度誰かの興味を惹けば集客は楽にできる。が、背負える程度の樽に入った分量などたかが知れており、すぐに品切れになってしまう。
 そうなっては客はあっさりと散ってしまうし、再補充のためにいちいちベースに戻る手間が増える。結局のところ出店で売る方が効率が良くなってしまうのである。
「戻そうかしら」
「あら、妙な物背負ってるわね」
 振り返ればクネスが物珍しそうに樽を見やっていた。
「ああ、クネスさん。飲料の樽よ」
「ああ、そこにためて歩き売りするのね」
「ええ。でも補給地点からあまり離れられなくて」
「出店も結構な数あるし、元々から飲食店多いから、歩き売りする意味って余り無いわよね」
 落ち着いて飲み食いするならばオープンスペースを広げている従来の飲食店もある。樽1つを背負うしかないので選択の幅を殺しているというのも問題なのだろう。
「空間系の魔術が使えればその中を拡大したりできるんでしょうけど、ターミナルだと特に空間系と時間系の魔術はどんな誤作動するか分からないしね」
 共に100mの壁のせいである。
 空間系魔術の代表格としていくらでもモノの入る袋というものがある。これは袋の内部空間を誤魔化したり積層化したりしてスペースを疑似的に拡大するのだが、それで空間内が100mを越えてしまうと途端に誤作動が発生してしまう。転じて100mまで拡大しなくとも、何かしらの要員が100mの壁に引っかかってしまうようで上手く起動しないケースが多々あった。
「やっぱりこれ、球場でしか見ない理由があったのね」
 Ke=iはぽつりとつぶやく。詰まる所適材適所というやつである。相手が観戦のため動きたくないから売り手が動く。客が流動的な祭りでは決して向いているとは言えないのだ。
「色々悟ったわ」
「それはなによりね」
 肩を竦めてクネスが笑みを作る。
「で、クネスさんは一人でぶらついてるわけ?」
「同行者が居たつもりなんだけどはぐれちゃってね。
 まぁ、別に目的があるわけでもないし適当に見て回るわ。
 興味を惹く物には困らないしね」
 言ってKe=iの背中の樽をぺしりと叩き、次はどうしようと視界を彷徨わせる。
「それにしても、いざこざはあるけど大した事件は起きて居ないわね」
「確かに。でも昨年以前のデータを見れば大騒ぎは確実に起きているのよね」
 参加する護衛掛かりは裏路地を中心に見回ったりしているのだが、大した成果を上げては居ないようだ。
「祭りが2日もあるんだから罠の一つも仕掛けてると思ったのにね」
「みんながみんなそう考えて調べるから、仕掛けるに仕掛けられないんじゃない?
 予防出来て良かったってことで」
 本当にそうだろうか?
 この祭りで襲ってくる連中のメインは呪術師や退魔師といった魔術系らしい。無策という言葉には遠い連中だ。
「……何にせよ注意し続けるしかないのかしらね」
 クネスは周囲の楽しげな表情を眺めてポツリ呟くのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「……どうしようかな」
 同行しようと思っていたザザがクールに去ってしまった後。
 一之瀬は特にこれと言った目的もなく扉の塔付近までやってきていた。
 クロスロードにおける高層建築物はそんなに多くない。
 まずは扉の塔。町の中心に建つこの世界に元々あった建造物は全長約6km。地球世界におけるエベレストの高さが標高約9kmなのだからそのサイズは頭の中で想像するに大きすぎる。下から見上げれば中層以上はかすんで見え、100mの壁のせいで上部で何が起きているかは実際に行ってみないとわからない。
 次に外壁。巨人族や竜族に対応するためにそのサイズは優に20mを越えており、それが途方もないサイズでぐるりと周囲を覆っているのだからなかなかに圧巻である。
 それ以外になると扉の塔を中心とする区画にある管理組合本部やエンジェルウィングス本部が相応のサイズを持っている。
 周囲に視線をやれば巨大建築物として挙げるべきは大図書館、コロッセオ、聖魔殿と言ったところだろうか。それ以外についてはせいぜい4階建程度の建物が中央区画を中心に見られる程度である。そもそもクロスロードのほとんどの建築物は管理組合が作った物であり、元より探索者のための住居と、彼らを支援する住民のための店舗を中心に作ったのだから科学系都市の商業区のような光景は見られるはずもない。
「扉の塔から眺めてみるのも良いかもしれないねぇ」
 射的でゲットした景品片手にそんな事を呟きつつ歩く。
「そう言えば、祭りってケイオスタウン側だけなんだっけ?」
 サンロードリバーの向こうも目線をやっただけで見える物ではない。川から立ち上る水蒸気もさることながら、その川幅は実に4kmもあるのだ。
「こちら側にこれだけ人が集まっていると、閑散としてそうだね」
 こんな日であっても愚直に探索者としての任務をこなす者は多い。それに防衛任務をおろそかにするわけにもいかないため、管理組合のスタッフや砦専属の迎撃部隊は今日も警戒を厳に対応しているはずだ。
「それじゃぁまぁ、塔から祭りでも見てみますかね」
 ポツリ呟いて一之瀬は扉の塔へと向かうのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「強い妖怪?
 そりゃ、もちろんシュテンだろう」
 祭りの主通りから外れた場所では花より団子とばかりに酒を飲む事の方が楽しい連中が集まり、杯を交わしている風景が見られる。
「イバラギもかなりの強さだと聞くぞ?」
「そりゃあの二人は妖怪の親玉と姉御だからな」
 やんややんやとザザの提供した話題でトトカルチョ風味に盛り上がる酒飲み達。ザザも珍しい酒の相伴にあずかりながらその言葉に耳を傾ける。
「ミチザネの爺さんもかなりじゃないか?
 あの人は神族でもあるんだろ?」
「確か雷神の属性を持っているらしいな。戦ってるところなんか誰も見てはみたことないだろうけど」
「九十九ちゃんだってあれで大妖怪だと自称しているが?」
「元々はそうだったらしいが力の大部分失ってるらしいな。ほら、あの子尻尾8本だろ?」
「土蜘蛛の旦那の怪力とか凄まじいらしいぞ。殺すと呪われるから手出しも難しい」
 聞けば随分と色々な話が出てくるものだと杯を傾ける。
「魔族サイドの連中もなかなかだろ?」
「有名人は少ないけどな。ダーランドさんは戦闘とは無縁だろうし」
「ダーランド?」
 聞いた事のあるようなない様な、そんな名前を問い返すと
「スタジオデスロードのオーナーだよ。今日もステージ解説して野外ライブしてたぜ。
 音響関係の設備指示はあの人が担当しているらしいしな」
 ふむと頷く。そういう施設がある事は頭の隅にあったが興味の外だったためにあまり覚えていない。
「しかし妖怪種や魔族を総じて言うなら最強はアルカさんじゃないのか?
 何て言っても副管理組合長の1人なんだし」
「あの人って妖怪種だっけ?」
「猫又じゃないのか?」
「旦那さんは吸血鬼だっけか?」
「え? あのょぅι゛ょ結婚してるの!?」
「ケイオスタウンの管理組合派出所の顔役だよ」
「あの人もかなりの格闘家らしいな」
 なるほど数えればきりがないほどにツワモノはこの街に居るらしい。
「でも本気だしたダイアクトー様には勝てない」
 なんか混じってた戦闘服がそんな事を言う。
 少し前までならば突っ込みどころ満載だが、しばらく前に起きたコロッセオの一件はそれを裏付ける物だった。
「律法の翼の部隊長数人やられたって話だしなぁ」
「でも、本気出す条件があるんだから微妙じゃないか?」
「それを言うなら……」
 まだまだ続きそうな談義に耳を傾けつつ、明日の百鬼夜行、誰に注目すべきかとザザは杯を重ねるのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「大体リア充とかフラグとか言いますけどね?私がそれで良い思いをしたことがありますか?!」
 そんな叫びに周囲の視線は一部極寒だったのだが、彼が気付く様子は無い。
「そりゃ、コアもリナさんもメイドさんもレヴィさんもダイアク(中略・いろんなヒトの名前)みんな(友達や仮想宿敵として)好きですよ!大好きです!
でもね、一番いいなって思ってる人に一番に構われたいじゃ無いですか?」

「「「「「死ねばいいのに」」」」」

 何人かの声が唱和した。もうその声音から妖怪が生まれそうなほど濃い怨念の響きだった。
 しかし超酔っ払い状態になっていたヨンには当然届かない。
「ヨンさん……命知らず」
 ヨンの知り合いということで、何か知らないけどご相伴に預かることになったアインがちびちびと舐めるように果実酒を口にする。
「はは。まぁ英雄色を好むってやつだ。それぐらい普通普通」
 良い気分にはなっているようだが少しも酔ったふうにないシュテンが傍に居る以上、ヨンに食ってかかるような猛者は居ない。鬼の王の興を削ぐような命知らずは居ないし、増して彼に不快な思いをさせてまで自分の感情を出そうとする者は居なかった。王としての威厳。それが彼にはある。
「シュテンさんは凄いですよね……。妖怪種に敬愛されて、なおかつこんな祭りの指揮までとって」
「周りの連中が勝手にやってる事だ。楽しいからまぁ、名前は貸してやってるがな」
「そう思ってるのはシュテンさんだけだと思いますよ」
 その言葉には周囲の皆が同意の首肯をする。彼はその場に居るだけで人を率いる王。覇王の相を持っている。
「敗軍の将に過ぎた期待だ」
「ちっともそんな事思ってない癖に」
 傍らで巨大な杯を傾ける美女の突っ込みにシュテンは牙を見せてニィと笑う。
「負けは負けだ。負け続けたいとは思わんがね」
「こっちに来て勝ち続けてるじゃないか」
「負けるのは好きじゃないからな」
 この世界で強く提唱されている理論の一つに「宿命」と言う物がある。
 これはどの世界でもよく聞かれる単語そのままの意味ではあるが、特に重要なのはその勝敗までもが如何なる努力にも影響されることなく決定されるという点にある。
 もっとも顕著な例が魔王と言う存在だろう。
 世界を一人で滅ぼせる力を持った絶対的な存在が何故かただの人間に敗れてしまう。様々な経緯や幸運が重なった結果と言えばそれまでだが、しかし数多の世界でそれが起こるというのは確率論を無視してあり余る。
 つまり実際の力とは別の「宿命」に全ては支配されており、出来レースとしてその結末は決まっているとうのが「宿命」理論である。
 その理論を好む者にはこのターミナルを「舞台後」の世界と呼ぶ者も居る。
 「宿命」としての役割を終えた者が、あるいはその途中で脱落した者が迷い込む舞台の外の世界。ここまで彼らを縛る「宿命」は届かず、仮に彼らを追ってきた勝つべき宿命を帯びた者はその実力で戦うしかなくなるのである。
 シュテンもまた鬼の王であり、数多の武人を屠った猛者であるが、童子切りを携えた武者に敗北を喫している。
 が、この世界に堕ち、それを追ってきた武者に一度も負けを喫して居ないのが事実だ。
「宿命に支配されなきゃ負けはしないさ」
「昔の俺ならそう豪語していたかもな」
 イバラギの言葉に鬼の王は苦笑いを浮かべる。
「だがな。仮に「宿命」だとしても数多の幸運が重なれば起きる現実でもあるんだ。
 つまり俺にはあいつに負ける要素があったってことだ。それを鼻で笑うようなことはできんさ」
 そう言われては彼女もむっとするが口を閉ざす他ない。
「始めてこの世界まで追いかけてきたヤツに慢心は遭ったと思うがな。二回目以降のやつにそれはない。ならば俺も強くなるしかあるまい?」
「私も、一度手合わせしてみたい」
 余り注目して居なかった少女からの言葉にシュテンは面白そうな視線を送り
「イバラギとやり合う方がお前には向いているかもな」と応じる。
「……力不足?」
「お前の攻撃じゃ俺の骨まで届かんよ」
 侮辱ともとれる発言だが、世辞とも侮蔑とも遠い存在の彼の言葉には説得力があった。
「相性の問題だ」
「……とはいえ、こっちはシュテンのような喧嘩馬鹿でも、人を導くようなヤツでもないんだけどね」
「あれだ。どうせだったら明日襲いかかってくりゃいいさ。
 明日ならこいつも楽しんでやり合ってくれるだろうよ」
「おい、シュテン。こいつ、そこそこできそうなんだから面倒事を増やすような事を言うな。そも明日はお前への客があるだろうが」
「そっちの相手に忙しいからだ」
 なぁ?と不意にシュテンが視線を向ける先に一人の武者が居た。
 地球世界は日本の古い時代の衣装に太刀を携えた男。それはゆっくりと鬼の王へと歩みを寄せた。
「一年ぶりだな」
 シュテンが杯を差し出し、男は無言でそれを受けると一気に飲み干す。
 それをまるで刀を突きだすかのように突き返し、
「今度こそ斬る」
 言の葉が刃であれと言い放つ。
「楽しみだ。派手に行こうぜ」
「巫山戯るのも此度までと知れ」
「俺は強いぜ?」
 いや、と笑い、空いた酒にヨンがワインをなみなみと注ぐのを横目で見つつ
「俺たちは強い。てめぇ一人がどうとできると思うな、ニンゲン」
「鬼が仲間を語るか」
「鬼でも俺は王だからな」
「ならば我も人としての流儀を見せよう」
 見物人がその気配に道を割る。
「集団戦闘は我らの専売特許だ」
 威風堂々。その言葉が相応しい武人の一団がそこにあった。
 さしもの事態に周囲の妖怪種や護衛部隊が臨戦態勢をとる。とぼけていたヨンもまた視線を厳しくて周囲をうかがう。
「布告しよう鬼の王。
 我らは貴様らの歩みを挫くと!」
「面白い。今年の祭りはより一層派手になりそうだ」
 挙がるのは爆音よりも激しく腹に響く笑い声。
 それに眉ひとつ動かさず武士は踵を返し、兵団はそれに倣う。
「やれやれ、観客の事は祭りの主催側として考えないといけないかね?」
「随分と丸い事を考えるじゃないかぇ。イバラギや」
 ひょこりと現れた九十九の言葉に何とも微妙な顔をする茨木童子。
「私も手伝った方が良いですかね?」
 ヨンの言葉にイバラギはぐいとワインを飲みほしながら
「俺は何時も通り勝手に暴れるだけさ。百鬼夜行はただ前に歩むだけ。イバラギのやつの懸念を払えるなら、そっちの注意だけしてくれるとありがたい。
 ま、あいつらの漁夫の利狙う小童も居るだろうがな」
 ギロリと視線を巡らせれば動く影がちらほらある。
「まぁ、他の連中も居るんだ。楽しみたいやつが好きなように楽しめばいい」
 これまでにない激しい祭りの前兆。
 これはすぐさまクロスロード全体に広がり、明日の期待を大きく高めるのだった。

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というわけで次回メインイベントです。
1回で終わるかどうかはわかりませんが第何陣メインで何をするかを記載くださいまし。
もちろん大激戦は1〜3陣となる見込みですが数字の大きい陣では小癪な連中が暗躍しますしね。
あと、ヨンさんは個別に襲撃ご注意くださいませ☆
レヴィが超ニコニコしてますので。
ではリアクションよろしゅう。
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