クロスロードには基本的に法律は存在しない。
しかしこの特殊な町を運営するに当たり、管理組合から発布された『お願い』の事を自治法と呼ぶ。
この中身は
『クロスロードでは穏便かつ平穏無事に過ごしてください』
の一文だけである。
違反罰則も無いため、何をしようと罪に問われる事は無い。
しかし管理組合に『賞金を設定できる』権限があることから、
一般的に犯罪行為と思われる行為に対して賞金首に指定されるという事実上の罰則が適用される。
被害を受けた来訪者が管理組合に被害届けを出すと、その内容に応じて賞金を設定される。
適用されるのは『クロスロードの管理、運営に支障を来す行為』に対してと言われているが、詳細は不明。
賞金首に設定された者は期限内に賞金相当の罰金を支払う必要があり、
支払が無い場合、正式に賞金首として依頼が発行される事になる。
正式な法律発布を求める声もあるが、ヴァンパイアやサキュバスなどの種族も暮らしており、安易な法律の制定が出来ない状態なのである。
従ってクロスロードでは『自己保身』が基本である。
しかしそれでは戦闘能力の無い者が生きていけないため、『特区法』が別途制定されている。