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〜追加情報〜
11:言語を介する者、介さない者

 『扉』には様々な世界の言葉を統一する能力があり、これが『扉の塔』を「バベルの塔」とも呼ぶ所以でもあります。
 では、誰でも会話が出来るようになるのかというと、そうでもないようです。
 例えば騎乗用の馬や飛竜、使い魔の動物など元の世界で会話しなかった者は多重交錯世界に来ても、基本的には喋りません。
 その一方で、元々喋る事のできる使い魔の猫が、喋ることの出来ない普通の猫と意思疎通を交わす事が可能であるとの報告もあり、
 言語の付与を受ける条件は以下の通りと推測されています。
 ・一定以上の知性がある。
 ・言語体系が確立している。
 ・クロスロードで言う所の『人』と会話が可能だと考えている。(思い込んでいる?)
 もちろん例外は多数あり、目安でしかありません。
 猫は猫同士、犬は犬同士、別の世界出身でも会話が成立しているようなので現状の結論としては
 『自分が会話可能だと思っていた相手と会話が可能になる』
 というシステムだと類推されています。
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